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交通事故後に遅れて痛みが出てきた場合の対処法を解説
交通事故の直後は、動揺やアドレナリンの影響で痛みを感じにくいことがあります。
他にもさまざまな理由で、「事故直後は平気だったのに、数日経ってから首や腰が痛くなってきた」といったケースは少なくありません。
今回は、事故後に遅れて痛みが出たときの対処法をわかりやすく解説します。
事故直後に痛みがないのは珍しくない
以下、交通事故で遅れて痛みがやってくる理由を簡単に解説します。
事故のショックや興奮状態で痛みを感じにくくなる
交通事故の直後は、体が緊急事態に反応してアドレナリンを分泌し、一時的に痛みを感じにくくなることがあります。
そのため、「大丈夫です」と言って帰宅した後、数時間〜数日経ってから首や腰などに違和感や痛みが出てくるケースも珍しくありません。
むち打ちや神経症状は遅れて現れやすい
追突事故などでよく見られるむち打ち(頸椎捻挫)や、腰部捻挫などの軟部組織の損傷は、レントゲンなどでも異常が見つかりにくいものです。
また、むち打ちの性質の問題で、症状が後から出る場合もあります。
初期に軽視すると、後遺症が長引く原因にもなりかねません。
痛みが出てきたときの具体的な対処法
後になって痛みが出てきた場合は、以下のステップで対処してください。
①すぐに医療機関を受診する
②保険会社に連絡し、症状が出たことを報告する
③弁護士への相談を検討する
それぞれ確認していきましょう。
①すぐに医療機関を受診する
症状が出たら、できるだけ早く整形外科などの専門医を受診します。
ここで重要なのは、「交通事故による受傷であること」を医師に正確に伝えることです。
自己申告の内容が診断書に反映されるため、後の保険請求や後遺障害認定に影響します。
②保険会社に連絡し、症状が出たことを報告する
加害者側の保険会社にも、新たに痛みが出てきた旨をすみやかに報告してください。
報告が遅れると、「事故とは無関係な痛み」とみなされ、治療費の支払いを拒否される可能性があります。
③弁護士への相談を検討する
「事故との因果関係を否定された」「治療費の打ち切りを迫られている」など、納得できない対応を受けたときは、弁護士に相談するのがおすすめです。
保険会社との交渉に長けた弁護士が代理人として対応するため、適切な補償を受けやすくなります。
示談は急がない
事故から日数が経っても痛みが出ていない場合、保険会社から「そろそろ示談しませんか?」と提案されるケースがあります。
しかし痛みや後遺症の有無がはっきりする前に示談すると、それ以降の治療費や慰謝料は一切請求できません。
示談は慎重に、必ず症状が落ち着いてから判断しましょう。
まとめ
交通事故の痛みは、事故直後ではなく数日後に出てくる場合も珍しくありません。
それでも、早めの受診と正確な申告、保険会社への報告を徹底すれば、適切な補償や治療を受けられます。
必要に応じて弁護士などの専門家に相談するのもおすすめです。